今回はあいみょんの『ハルノヒ』の歌詞の意味について解釈&考察をしていきたいと思います!
この曲は、映画「クレヨンしんちゃん」の主題歌として書き下ろした楽曲で、しんちゃんの両親である、”野原ひろし”と”みさえ”を歌った曲なのだとか。
果たして『ハルノヒ』にはどんな意味が込められているのでしょうか?
2人の関係性と、時系列に注目して歌詞を見てみてください。
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Contents
あいみょん「ハルノヒ」はどんな曲?
『ハルノヒ』は、2019年4月17日にリリースされた7枚目のシングル曲。
映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
なんでも、ひろし の みさえ への「プロポーズ」をテーマに「ひろし目線」で書かれた歌詞のようですよ。
「ハルノヒ」について、あいみょん本人がコメントしています。
この度、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」の主題歌を担当させて頂くことになりました。
小さい頃から大好きだった。と、言いますととてもありきたりだとは思うのですが、その大好きな想いを私なりに楽曲でどうにか伝えられたらな。
と心から思い、今回のテーマが「家族の愛」と聞いて、野原一家の誕生の物語を楽曲で描けたら!と考えました。
引用:https://www.shinchan-movie.com/
「ハルノヒ」映画クレヨンしんちゃん 主題歌
映画の内容は、激安新婚旅行ツアーでオーストラリアを訪れることになった野原家を描いているそう。
しんちゃんの両親である野原ひろしとみさえの「いまさらの新婚旅行」とのことで、この映画の公開を記念してひろしとみさえのエピソードが集められたDVDも発売されました。
『ハルノヒ』は、そんなクレヨンしんちゃんの作品を元に、ひろし目線で家族への想いを書いた歌詞になっています。
映画も「家族の愛」をテーマにした内容なので、きっとエンディングでは心に響くと思いますよ。
ちなみに『ハルノヒ』の初回限定盤は「クレヨンしんちゃん盤」という、しんちゃんの家族イラスト仕様になっていましたね。
「ハルノヒ」MVは2種類ある?
今となってはもはや定番ですが、あいみょんのシングルリリース時にはまず始めにvery short ver. のミュージックビデオが公開されます。
デビュー当初からジャケット写真なども担当している「とんだ林欄」さんが監督を勤めているのですが、毎回フルサイズのMVとは全然関係ないんです。(笑)
ファンとしては2種類楽しめるので嬉しいんですけど、意外にもショートバージョンを知らない方も多いようなので、一応載せておきます。
あいみょん「ハルノヒ」歌詞の意味を解釈!
すきです。 pic.twitter.com/ReGYqS4BmG
— あいみょん (@aimyonGtter) April 10, 2019
という訳でここからは「ハルノヒ」の歌詞を深く考察&解釈していきたいと思います。
「
ハルノヒ」は、映画で描かれる ひろし から みさえへの”プロポーズ”をテーマにした楽曲。
ちなみに、「ハルノヒ」とは、しんちゃん家族が暮らす”春日部”から取ったとのこと。
春日 ⇒ ハルノヒ
という訳ですね。
「ひろし目線」で書かれた「ハルノヒ」の歌詞には、どんな意味がこめられているのでしょうか?
そして、あいみょんが描いた家族の絆の強さや幸せとは…?
ストーリーは、まだ恋人同士である2人の、何気ない日常を切り取ったシーンから始まります。
「ハルノヒ」Aメロ・歌詞の意味は?
北千住駅のプラットホーム
銀色の改札
思い出話と想い出ふかし
腰かけたベンチで僕らは何も見えない
未来を誓い合った引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
北千住の改札口。
仕事から帰る ひろしを、みさえは駅で待っていたのでしょうか?
「北千住駅のプラットホーム」は、しんちゃんの両親 ひろし と みさえ の思い出の場所。
というのもこの場所、ひろし が みさえ にプロポーズした場所らしいですよ!!
現在は春日部に住んでいる、しんちゃん一家ですが、2人にとっては、北千住駅は、思い出の場所なのでしょうね。
若い頃の ひろし と みさえ。
駅からの帰り道、ベンチに座った2人は、どんな思い出を語り、どんな未来を誓ったのでしょうか?
寒さにこらえた木々と猫が
まるで僕らのことで
つぼみを咲かせようと
実をゆらしてる
素敵に笑っている焦らないでいい
いつか花束になっておくれよ引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
希望を持った若い2人でも、心が折れそうなときだってあるはずです。
家族になるということは、恋人同士の時とまったく違いますからね・・。(^_^;)
そんな、まだ恋人同士である2人の不安定さと若さを、冬の木々と猫に例えています。
これはあくまで ”ひろし目線”の歌詞です。
少なくともこの時の”ひろし”にとっては、”みさえ”との幸せな未来を確信していたのでしょう。
だから「焦らなくていい」。
ゆっくりと、たくさんの花を咲かせていこうと心に誓ったのかもしれません。
すごく心に響く歌詞ですね。
「ハルノヒ」Bメロ・歌詞の意味は?
それまで待っていてね
これからの展開を二人で
飽きるまで過ごしてみるからね
最低限の愛を伝えながら引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
いつになるか分からない「幸せという花」を咲かせるときまで。
2人には、どんな試練、どんな展開が待ち受けているのでしょうか?
このときの2人には想像もできなかったでしょうが、、、しんちゃん一家には、毎回大変な試練ばかり起きますよね(笑)
そんなドタバタのアクシデントや困難さえ「楽しく過ごして見せる」という、”ひろし”の 愛情と誓い が表現されている部分です。
でも、男は愛情表現というのが上手くできません(笑)
不器用な”ひろし”なりの「最低限の愛は伝えます!」という、もうひとつの誓いなのかもしれません。
「ハルノヒ」サビ・歌詞の意味は?
どんな未来が
こちらを覗いているかな
君の強さと僕の弱さを分け合えば
どんな凄いことが起きるかな引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
サビの冒頭では待ち受ける試練を「擬人化した未来」で表現しています。
こちらをのぞいている未来は、「この2人ならこの試練をどうやって乗り越えるのかな?」
というように、2人の成長度に合わせて困難の大きさを用意しているように感じます。
人生において『超えられない試練は訪れない。』と言います。
2人なら必ず乗り越えられるからこそ「未来」は試練を与えるのでしょうね。
そして、「君の強さと僕の弱さ」。
まさに みさえ と ひろし の夫婦関係を表していますよね!
強さと弱さを分け合って足し合って、一つの家族になる。
それって本当に凄いことですよね!
ほら もうこんなにも幸せ
いつかはひとり いつかはふたり
大切を増やしていこう引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
贅沢をしたりしなくても、こうして2人で未来を想像しているだけでも、こんなにも幸せになれる。
ほのぼのとした愛が描かれていますね。
そして、「いつかはひとり いつかはふたり 大切を増やしていこう」という歌詞。
これはまさに、後に2人の間に生まれる しんちゃん と ひまわり のことを表している部分です。
このときの2人ままだ知らない幸せ、「大切なもの」を少しずつ増やしていこう。
些細なことですが、これこそ幸せですよね!
しかし・・未来を誓い合った2人でも、すれ違うことだってあります。
2番の歌詞では、何やら不穏な空気が訪れるようです・・。
あいみょん「ハルノヒ」2番Aメロ・歌詞の意味は?
北千住駅を
ふわっと歩く藍色のスカート
いつになく遠く
遠くに見える加速する足音引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
1番の歌詞では、とても幸せそうな2人と、その未来への希望に満ち溢れた雰囲気が描かれていました。
ですが、2番の歌詞では何やら不穏な雰囲気・・。(^_^;)
いつものように北千住駅で待ち合わせをした2人。(もしくは、仕事から帰る ひろし を待っていた みさえ)
その帰り道、何だか 二人の距離が遠いように感じます。
きっと、ひろし が みさえ の機嫌を損ねるようなことをしたのでしょう。
もしくは、ちょっとした意見のすれ違いでケンカになってしまったのかもしれません。
おそらく、ふわっと歩く『藍色のスカート』は、道の先を行くみさえのスカートのことで、『加速する足音』は、いかに みさえ が怒っているか、表している部分だと思います。
男って、ついつい無神経な発言で、女性を怒らせてしまうんですよね(笑)
悪気がないというのが、とても罪だということを理解する必要があります(笑)←私も男ですが本当に反省m(_ _)m
素直じゃないと
いけないような気がしたよ引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
そして、ふっと我に帰ったとき、反省してこう思うのです。
でも、これってお互いに言えることで、「素直」って本当に大事なことですよね。
簡単なようで難しいことです。
「ハルノヒ」2番Bメロ・歌詞の意味は?
優しさに甘えすぎて
怯えすぎた男の背中に
てのひらを添えてくれるのは
もう前を歩く君じゃなきゃ
ダメだから引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
大切な人の存在は「大きな心の支え」になります。しかし、時にはその優しさに甘えすぎて、それが 男をダメにしてしまうことも・・。
でも、どちらにしてもその優しさはとても大事なもの。絶対に欠かせないものでもあります。
外では見栄をはって強そうにしていても、本当は 怯えながら、怖がりながら戦っているんです・・・。男って全然強くないんですよねm(_ _)m
だからこそ、女性の強さが必要で、その厳しくも優しいてのひらで背中を押してくれなきゃ、戦えないんですよね。
昨夜考えたんだ・・・その、お前にもしものことがあったらって・・・オレ、お前のいない生活なんて、考えられないや。ずっと元気でいてくれよな、みさえ。 pic.twitter.com/HDpsBAUleZ
— 野原ひろし☆ (@hiroshi_n_nohar) March 31, 2019
ここの歌詞での描写は、本当にリアルな表現だと思います!
それなりの経験をしてきた夫婦でないと、解らない感情だと思うのですが・・(^_^;)
「あいみょん ってどんな恋愛してきたの??」と思ってしまうくらい、素晴らしい表現ですね!
「ハルノヒ」2番サビ・歌詞の意味は?
どうか未来が
こちらに手を振ってほしい
日々の辛さと僕の体が
だらしなく帰る場所を
探し続けている
ほらもうこんなにも夕焼けいつかの灯り思い出すとき
大切に気づくのでしょう引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
1番の歌詞では、未来はこちらを覗いていました。
つまり「どんな未来が待っているのであろう?」という、希望と不安が混ざった好奇心にも似た感情だったはずです。
しかし2番では「こちらに手を振って欲しい」という、どうか明るい未来であってほしいという願いに変わっています。
この言葉に変わっている理由は、きっと困難に直面している状態だからなのでしょう。
仕事に追われ、自分を見失い、責任に押しつぶされそうなギリギリのところで戦っている、ひろし の背中が想像できます。
もしくは、先ほどの喧嘩が理由で、ひろしの帰りを待つ姿が、今はないのかもしれません。
だから、今は心が帰る場所を求めているのかもしれないですね。
困難に直面し、独りになって始めて気づく、大切さ・・。
いつか見た何気ない帰り道を照らす明かりが、それを思い出させてくれます。
「ハルノヒ」間奏~Bメロ③
焦らないでいい
いつか花束になっておくれよ
僕らは何も見えない
未来を誓いあった引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
そんな困難も試練も、人生においてはスパイスの一つ。
何も焦る必要はありません。
なぜなら、これらも含めて「見えない未来」を誓い合った二人なのですから。
それを繰り返しながら「家族という大切」を増やしていくのでしょう。
※ラスサビは、割愛します。
「ハルノヒ」アウトロ・歌詞の意味は?
住みなれた駅のプラットホーム
水色に挨拶
「おかえりなさい」と
小さく揺れる影を踏むシアワセ引用:「ハルノヒ」作詞作曲/あいみょん
ここでは、北千住駅ではなく「住みなれた駅」と表現されています。
これまでの歌詞はまだ、家族になっていない2人の話でした。
しかし、ここの歌詞では2人は家族になっているようですね。住みなれた駅は「春日部」の駅だと思います。
(「水色に挨拶」というのは、みさえの服装のことなのか、駅員さんの制服のことなのか分かりません)
「おかえりなさい」
この言葉が待つ場所へ無事に帰ることができる幸せ・・。何気ない日常が一番の幸せですよね。
そして、「小さく揺れる影」というのは、並んで歩く ひろし と みさえ の少し先を歩く、しんちゃん の影なのかもしれないですね。
あいみょん「ハルノヒ」歌詞の意味を解釈! まとめ
いかがでしたか?
「ハルノヒ」には、ひろしからのみさえへの愛がたくさん詰まった歌詞でした。
恋人同士が、家族へと成長していく姿と、男としての誓い。
私は考察している間に涙が何度も出ました(笑)
こんな視点で歌詞を書けるあいみょん・・・本当に恐るべしです!
これは絶対に家族をもったお父さんにこそ聞いてほしい曲ですね。
以上、あいみょん「ハルノヒ」の歌詞考察でした。