音楽

『白日』King Gnu歌詞の意味を解釈「イノセンス」主題歌に込められた潔白の意味とは?

 

今回は、King Gnu(キングヌー)の楽曲『白日(ハクジツ)』の歌詞の意味について解釈&考察していきたいと思います。

 

この曲は、2019年1月期のドラマ「イノセンス」の主題歌となった曲ですが、ドラマの内容ともリンクする歌詞になっています。

 

この『白日』の歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?

Kingu Gnu(キング・ヌー)「白日」はどんな曲?

 

時には誰かを
知らず知らずのうちに
傷つけてしまったり
失ったりして初めて
犯した罪を知る

戻れないよ、昔のようには
煌めいて見えたとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

今の僕には
何ができるの?
何になれるの?
誰かのために生きるなら
正しいことばかり
言ってらんないよな

どこかの街で
また出逢えたら
僕の名前を
覚えていますか?
その頃にはきっと
春風が吹くだろう

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
へばりついて離れない
地続きの今を歩いているんだ

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
全てを包み込んでくれ
今日だけは
全てを隠してくれ

もう戻れないよ、昔のようには
羨んでしまったとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

いつものように笑ってたんだ
分かり合えると思ってたんだ
曖昧なサインを見落として
途方のない間違い探し

季節を越えて
また出逢えたら
君の名前を
呼んでもいいかな
その頃にはきっと
春風が吹くだろう

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
首の皮一枚繋がった
如何しようも無い今を
生きていくんだ

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
今だけはこの心を凍らせてくれ
全てを忘れさせてくれよ

朝目覚めたら
どっかの誰かに
なってやしないかな
なれやしないよな
聞き流してくれ

忙しない日常の中で
歳だけを重ねた
その向こう側に
待ち受けるのは
天国か地獄か

いつだって人は鈍感だもの
わかりゃしないんだ肚の中
それでも愛し愛され
生きて行くのが定めと知って

後悔ばかりの人生だ
取り返しのつかない過ちの
一つや二つくらい
誰にでもあるよな
そんなんもんだろう
うんざりするよ

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
へばりついて離れない
地続きの今を歩いて行くんだ

真っ白に全てさようなら
降りしきる雪よ
全てを包み込んでくれ
今日だけは
全てを隠してくれ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

 

白日』は、"2019年2月22日"にリリースされた"配信"限定のシングル。

 

2019年1月期の日本テレビ系の土曜ドラマ「イノセンス」の主題歌として、常田大希さんが書き下ろした楽曲です。

 

2019年2月28日からYouTubeにて公開されたミュージックビデオでは、全編モノクロで音楽の演奏のみの構成となっています。

 

この曲が持つ、「孤独な感じと物悲しさ」が表現されたMVですね。

 

ちなみにタイトルとなっている『白日』は、『はくじつ』と読みますが、意味としては、「照り輝く太陽(真昼)」、「身が潔白であることの例え」となっています。

 

後者の方は、まさに"冤罪"がテーマになっているドラマ「イノセンス」の内容に合う意味となりますね

 

ドラマ「イノセンス-冤罪弁護士」主題歌

 

ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」は、風変わりな弁護士・黒川拓(坂口健太郎)が、意外な実証実験で冤罪事件を解き明かしていくヒューマン・リーガルドラマ。

 

坂口健太郎さん演じる黒川が、なぜこんなに冤罪にこだわるのか? 謎の解明とともに感情が揺さぶられるドラマです。

 

 

ドラマのストーリー中でもっとも感情が高ぶるシーンなど、絶妙なタイミングで流れる『白日』は、自然と涙を誘います。

 

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King Gnu「白日」歌詞の意味を解釈!

タイトルの『白日』には「身の潔白を例える」意味が込められていますが、「白日の下に晒す」という言葉があるように、隠されていたものを表にさらけ出すといったような場合にも使います。

 

このタイトルの意味は、歌詞の中にどのように隠されているのでしょうか?

歌詞の意味を解釈してみたいと思います。

「白日」Aメロ 歌詞の意味は?

時には誰かを
知らず知らずのうちに
傷つけてしまったり
失ったりして初めて
犯した罪を知る

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

自分の大切な人を無自覚のうちに傷つけてしまっていたこと...

 

失って初めて知ることへの後悔を感じさせる歌詞です。

 

「自分にとって重要な人」=「恋人」でしょうか。

 

その相手を傷つけてしまった「罪」が、あとあと分かった「罪悪感」をこの歌詞は意味していると思います。

戻れないよ、昔のようには
煌めいて見えたとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

大切な人を傷つけてしまった後悔と、過去の思い出が美しく思えても先に進もうとしている主人公の心情がイメージ出来る歌詞ですね。

 

「雪が降り頻ろうとも」という歌詞からも主人公の心の寂しさが感じ取れます。

 

主人公にとって、過去の思い出を振り払うことはとても辛いことなんでしょうね。

「白日」Bメロ 歌詞の意味は?

今の僕には
何ができるの?
何になれるの?
誰かのために生きるなら
正しいことばかり
言ってらんないよな

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞からは、今の自分に出来ることを必死に考える主人公の姿をイメージしました。

 

この歌詞は、「今まで自己中心的にモノを考えていたけど、自分以外の人のこと思って生活するには、自分中心のモノの考え方ではいけない」と自分なりに答えを出した瞬間でもあると思います。

 

この歌詞での「正しいこと」とは、「自分にとって都合のいいこと」と解釈しました。

どこかの街で
また出逢えたら
僕の名前を
覚えていますか?
その頃にはきっと
春風が吹くだろう

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞からは、覚えていてほしい思いと、忘れてほしい思いの二つを感じ取れる部分ですね

「白日」サビ 歌詞の意味は?

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
へばりついて離れない
地続きの今を歩いているんだ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞からは、主人公の強い過去への後悔が感じ取れます。

 

「例え、相手を傷つけてしまったことを自分の中で忘れようとしても、これからも忘れることは出来ない」という意味に思います。

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
全てを包み込んでくれ
今日だけは
全てを隠してくれ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞での「真っ白」は、「自分の犯してしまった罪(相手を傷つけた)を忘れ去りたい」という思いを感じます。

 

「今日だけ」という歌詞からも、『ほんの一時でもいいから、「罪」を忘れたい』という押しつぶされそうな「罪悪感」を感じ取れます。

 

「白日」2番Aメロ 歌詞の意味は?

もう戻れないよ、昔のようには
羨んでしまったとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞は、『もう過去には戻れない、「罪悪感」を感じても未来に向けて歩き始めないといけない」

 

という主人公の前進する意志を感じる歌詞だと思えます。

「白日」2番Bメロ 歌詞の意味は?

いつものように笑ってたんだ
分かり合えると思ってたんだ
曖昧なサインを見落として
途方のない間違い探し

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

主人公は、相手(元恋人?)が発する「こうして欲しい」というようなサインを見逃し続けていたのでしょうね。

 

そのことを後悔して、過去を思い出しながら、どんなことが相手を傷つけたのかを思い出しているのではないでしょうか。

「白日」2番サビ 歌詞の意味は?

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
首の皮一枚繋がった
如何しようも無い今を
生きていくんだ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

 

「罪悪感」を持ちながらも、自分の人生をやり直すと思って、気持ちを「リセット」しようとする主人公の姿がイメージ出来ますね。

「白日」Cメロ 歌詞の意味は?

朝目覚めたら
どっかの誰かに
なってやしないかな
なれやしないよな
聞き流してくれ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

主人公の「後悔」が3番の歌詞でも感じ取れます。

 

「朝目が覚めると別人に変われないかな?」という主人公の「罪悪感」から逃避したい思いが歌われた歌詞ですね。

忙しない日常の中で
歳だけを重ねた
その向こう側に
待ち受けるのは
天国か地獄か

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

「忙しい日々を送る中で、歳だけを重ねてしまった日々は、自分の人生にとって正解なのか、不正解なのか分からない」

 

「白日」ラスサビ(転調前) 歌詞の意味は?

いつだって人は鈍感だもの
わかりゃしないんだ肚の中
それでも愛し愛され
生きて行くのが定めと知って

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この歌詞の「人は鈍感」、「わかりゃしないんだ肚(はら)の中」という言葉で、「人間は相手の心を見通すことは出来ない」と歌っているように感じます。

 

そのあとの「それでも愛し愛され」という歌詞で、『人(自分を含め)には「」が必要なんだ』という主人公の心情を歌っていると思いました。

後悔ばかりの人生だ
取り返しのつかない過ちの
一つや二つくらい
誰にでもあるよな
そんなんもんだろう
うんざりするよ

引用:「白日」作詞作曲/Daiki Tsuneta

この部分の歌詞は、まさにこの『白日』の曲自体を表したような歌詞。

自分は人生で後悔ばかりしている。

でも他の人も一つや二つぐらいは「取り返しのつかない過ち」を犯しているだろう』という自分に対しての慰めと、「うんざりする」という言葉で、「後悔ばかりの人生」に嫌気が差していることが分かる歌詞になっていると思います。

 

以降は1番サビ部分と同じ内容となるため、省略させて頂きます。

King Gnu「白日」歌詞の意味を解釈! まとめ

今回は、King Gnu(キングヌー)の楽曲『白日』の歌詞の意味を解釈してみました。

 

この『白日』という曲は、主人公が別れてしまった彼女に対し、無意識のうちに傷つけてしまったという「罪」をひたすら後悔するという曲に思えます。

 

個人的には、ドラマ「イノセンス」の内容をもっと身近な「罪」に置き換えて歌った曲に感じられましたが、「恋愛」という部分だけではなく、「家族」や「友達」にも当てはめられる歌詞にも感じます。

 

きっと共感出来る方も多いのではないでしょうか?

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